「チャレンジ」を強いられる若者たち

 「再チャレンジ」を合い言葉に政府は自立支援政策を行っています。中でも若者に対しては、グローバル化が要請する人間像(*)に向かわせる支援を行い、「働かない」者に負のレッテルを貼っています。
*コミュニケーション・スキルなどの「人間力」を付ける、自己責任・起業家精神を持つ、など。
 子どもの頃から消費文化に囲まれ、携帯メールやmixiがコミュニケーションの重要な手段の若者にとって、こうした政策は過酷に人間関係を分断し、他者に認められるべくキャラを緻密に演じなければならない等、大きな問題を孕んでいます。
 「自立支援」は私有型自立への動員であると指摘する中西さんから、再チャレンジ・自立の問題について学びます。


講師 中西新太郎
 横浜市立大学教員
『若者たちに何が起こっているのか』『<生きにくさ>の根はどこにあるのか』『子どもたちのサブカルチャー大研究』等著書多数。


本講座は、中止となりました。