グローバル格差社会

  行き過ぎた格差社会を押し進めてきた背景にあるグローバル化。世界的に、豊かな人はもっと豊かに、貧しい人はさらに貧しくなっています。ブレーキなき規制緩和によって、教育・福祉・医療等の分野まで私有化されつつあり、所得によって受けられるサービスまで格差が出てきています。世界で、そして、日本で、実際に何が起きているのでしょうか。


第1回 12月9日(土) 13:30-16:30

所得格差医療
 地域医療の現場から

色平 哲郎
内科医。南相木村診療所長。『大往生の条件』、『命に値段がつく日 所得格差医療』など著書多数。

 命に関わる医療分野でも世界的に格差が広がっています。フィリピンでは経済的な事情から医師や看護師が海外へ出稼ぎに出てしまい、最低限の医療にアクセスできない人が沢山います。そして、今、日本でも医療の格差が起きつつあります。
 海外の医療現場での経験を経て、現在長野県で地域医療やNGO活動に携わる講師に、世界で、また日本で起きている所得格差医療の現実についてお話いただきます。


第2回 2007年1月13日(土)13:30-16:30 

所得格差教育
 公教育の現場から

岡崎 勝
名古屋市立小学校教員。『学校が変わるのウソ、ホント;新学習指導要領って何だ?』、『学校再発見!:子どもの生活の場をつくる』など著書多数。

 こどもの学ぶ権利にも格差が広がっています。給食費や教材費が払えない家庭が急増している一方で、エリート養成校として開校した私立中高一貫校「海陽学園」など、教育に多額なお金をかけられる家庭もあります。民営化のお手本とされるアメリカでは、過疎地の学校でスクールバスの費用が出せず、週4日しか授業ができないところもでてきています。学校の現場ではいま何が起きているのでしょうか。


    

会 場 ●名古屋学生青年センター
     昭和区宮東町260(地下鉄名古屋大学駅徒歩5分)

受講料 ●3,800円(学生2,800円)
       (部分参加の場合、1回につき2,300円)
定 員 ●40名


 
2004年5月25日設置