〜私たちは何に奉仕させられているのか〜
「参加型」動員社会
今、仕事、労働、余暇、老後、あるいはボランティアやNPO/NGOに対するイメージが、大規模な社会再編の中で、大きく変わりつつあります。(男性の)終身雇用、年功序列による社会秩序が崩壊し、派遣労働者、フリーターといった、非正規雇用層が急速に拡大。並行して、「自己実現」や「自分さがし」、「社会貢献」、「起業家精神」といったスタイルで、新しい社会・経済秩序に自発的な参加を促しています。こうしたスタイルの"労働"あるいは"活動"に埋め込まれつつある新しい動員体制の、今までにない危険性について学び、そこからどう離脱するのかについて考えてみます。
第1回 7/16(土)13:30-16:30
<労働>への参加は何が問題か
小倉 利丸
富山大学教員
『搾取される身体性』『グローバル化と監視警察国家への抵抗』
『働く/働かない/フェミニズム』他、著書多数
そもそも働くってどういうことでしょう。余暇やボランティア活動、性行動、人間関係など、暮らしの全領域に埋め込まれた"労働"そのものが持つ基本的な問題点を指摘します。そして、"脱労働"という視点から、もう一つの暮らし方、社会運動/NGOのあり方などについて考えます。
第2回 8/7(日)13:30-16:30
私たちは、どのように奉仕させられているのか
酒井 隆史
大阪女子大学専任講師
都市社会学、音楽文化論、社会思想史
『自由論』『暴力の哲学』著者
アントニオ・ネグリ/マイケル・ハート 『<帝国>』共訳者
労働状況が大きく変化する中で、"労働"、"活動"、"生きがい"、"自己実現"、"市民参加"といったことが現在の社会において、どんな意味を持ちつつあるか、その見取り図を把握します。そして、私たちの”生”そのものを労働へと動員し、剥奪する仕組みが今までとはどう違い、どう危険なのか、どうしたらいいか、などについて考えてみましょう。
受講料●3,800円またはマ〜ル(学生2,800円またはマ〜ル)
→380マ〜ル キャッシュバック
(部分参加の場合、1回につき2,300円)
定 員●30名
会 場●なごやボランティアNPOセンター(予定、地下鉄伏見駅徒歩8分)
( 中区栄1-23-13 伏見ライフプラザ12階、 052-222-5781)