2001年1月6目・名古屋自由学校

コンビニからみえてくる私たちと世界経済との関係

1グローバル資本主義秩序に巻きこまれて生きる一コンビニ・システムの前提

* 勤労庶民が歴史上はじめて経験する新しい事態
* 金融・情報の世界ネットワークとアメリカン・スタンダード
* 投資構造
   資金はどのように調達され、移動するか。
   格付けの意味
* グローバル資杢主義の秩序を前提とした企業間競争・企業連合
* ビジネス・モデルー利潤機会と高利潤確保を保障する商業形態が求められる。
* 資金投下・回収の観点から評価され格付けられる地域
   地域ごとの特性や伝統は克服の対象となること
* 効率性という基準
* 経済的ネット形成の論理

 

2 コンビニ・システムを支えている経済メカニズム

* 効率的資本移動→スクラップ・アンド・ビルドの出店一閉店
* 商圏の設定・配送システムの構築
* これらのしくみを前提とし、このしくみに縛られた商品開発と製造
* ベンターとの関係
* 非効率部門における徹底したコスト削減、不安定就業者層の活用
  バックヤード関係
  アルバイト店員
* フランチャイズ・システムについては略

 

3 コンビニ・システムと私たちの生活

* コンビニはなぜ目本で浸透したか?
  消費社会化の一環として
* 目本における消費社会化と特質と意味
  企業社会一消費社会という社会システムの形成が70年代に進行した

  消費社会化の特別な激しさ
  消費社会化はとりわけ若年層に深刻な影響をもたらした。
  個体化一生活のなかでの人間関係を変容させてゆく力
* 地域社会の空間・時間構造を組みかえてゆくコンビニ展開
  コンビニに集まる人々、集まるかたち
* 家庭生活のバックヤードとしてのコンビニ
* 青少年層とコンビニ
  たまり場として
  アルバイト先として
  生活時間の「液状化」を可能にしているコンビニ→たとえば食事の時間を例にとってみると
   ・コンビニ商品にたいする豊富な知識
    「気軽な集まり」のための材料を提供してくれる場所
    最大の食品購入先→若年層の家庭での食生活が変貌していること
    この種のシステム利用が若年層にとってもっとも気楽であり、自由であり、神経を使わずにすむと感じられていること
    コンビニ・システムに支えられて生活を組み立てることがやがて普通になる可能性
* 社会生活における青少年と大人との深い「裂け目」

 

4 コンビニ・システムの未来

* 政治によって推進されているIT革命論
* IT革命が目指しているもの
 グローバル資本主義秩序によく適応し、そこでの競争に勝利してゆけるような効率的社会システムの形成
* BtoCコマースの泣き所とコンビニ・システムの「可能性」
   1987 東電料金収納代行の開始(セブンーイレブン)
   ATM設置と代金収納代行
   コンビニ決済と商品引き渡し
   金融・商品・サービスの地域一括処理機関としての可能性
* コンビニシステムの拡大と社会的格差形成の問題

 

5 コンビニ・システムとどう闘うか

*社会・生活格差を克服するレギュレーション
  グローバルな課題
*コンビニ・システムが展開しにくい地域とは?
  地域における「社会」の再生

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