日米コンビニ比較と"山の上で水を売る"商法
1. コンビニは何を売る店か
・コンビニは3つの「コンビニエンス(便利)」を売る「ストアー(店)」
・・@品揃えの便利さ=100平方メートルに3000アイテム
A時間の便利さ =セブンイレプンから24時問営業へ
B距離の便利さ =500メートル以内に系列店
・コンビニは安売りをしない
…「山の上で水を売る」
=欲しい人には高く売っても喜ばれる
・リアルタイムの商品管理
…商品はすぺて本部から供給
…POS(販売時点)管理の徹底
…きめ紬かな商品管理で絶えず商品を入れ替え
・メーカー、問屋泣かせの商法
…売行き2番手は即取り扱い中止
…数千万円単位の納品が一夜でゼロに
2. スーパー商売仇を育てているのか?
・コンビニとミニスーパーはどこが違うのか
…外観はまったく同じ
…スーパー「点」商法=広く、荒く
…コンビニは「面」商法=「戦略地域」を完全制覇
・有力コンビニはスーパー系列
…=スーパーの補完機能
…スーパー以外の系列もある
・なぜ過当競争に陥るのか
…通行量から割り出される「販売予測」
…ほかの系列店は計算外
…廃業店が増えるほど本部が備かる仕組み
3. アメリカではなぜセブンが衰退したのか?
・アメリカには3種類のコンビニ
…@医薬品十雑貨型
Aサラダバー+食品型
G雑貨+食品型
・ニューヨークからセブンイレブンが消えた
…セブンはBタイプ
…原因は、@経営改革の遅れ(商品政策の失敗)
A韓国移民の影響
…結局、AB分野では系列店はすっかり消えた
・個人店はなぜ強いのか
…個人経営の暖かさ、気配り
4. 日本のコンビニはこれからどうなるのか
・本家を買い取った日本のセブンイレブン
…アメリカセプンの衰退
…セブンイレブンジャパンが筆頭株主に
・日本独自の発展を遂げつつある日本型コンビニ
…きめ細かなマーケティング、日本人特有の気記り
…無体商品(サービス)の拡大
…「弁当」「雑誌」の隆盛
・避けられない過当競争構造
…多系列間の競争状態(劣位に立たされる弱小系列店)
…仁業なき系列出店(本部が儲かれぱ…、地方本部の「業績主業」)
…結局、限られた顧客の激しい奪い合い
…間もなく「淘汰」の時期を迎える
・フランチャイズ・システム(FC)の問題点
…従来、日本では普及しなかったFC制
…アメリカから再輸入されたFCが急成長
…そのため法的整備が著しく遅れている
…明るみに出た「奴隷的」契約内容
・今後の展望
…「100円ショップ」の脅威
…商店街崩壊の補完機能は果たせるか?