徹底解剖!世界の貿易の構造を知る
〜 私たちの食べ物はどうやって来ているの?〜
1. 私たちの食べ物はどこから来ているの?
(1)海外に依存する私たちの食べ物
際立って低い食糧自給率
穀物の多くも海外に頼り
輸入品抜きでは成り立たない伝統食
(2)エビ消費の変遷
ハレとケの食生活
どれくらいエビを食べているか?
エビを使った料理の数々
(3)エビを求めて
台湾を皮切りに
アジア各地を転々と
獲るエピから育てるエビヘ
(4)エビ養殖のもたらすもの
2つの方式
マングローブとエビ養殖
水汚染との関係
(5)エビをどうする?
2. 世界の貿易の構造を知る
(1)戦後「白由化」の始まり
ブレトンウッズ体制とは
構想された3つの国際機関
IMF(国際通貨基金:International Monetary Fund)
IBRD(国際復興開発銀行:International Bank for Reconsutruction and
Development)
…世界銀行
ITO(国際貿易機関:International Trade Organization)
妥協の産物としてのGATT(関税と貿易に関する一般協定:General Agreement on
Tariffs and Trade)
(2)GATT体制下の貿易「自由化」の展開
GATTの原則と柔軟性
(i)最恵国(MFN:Most Favored Nation)待遇
(ii)内国民待遇、関税引下げの効果を確保するための措置、貿易障壁撤廃のための措置、その例外措置
(iii)GATT義務の免責
GATTの過渡期条項の終了とラウンドの始まり
GATTの交渉と交渉参加国数、主な交渉内容
第1回一般関税交渉 1947.4〜1947.10 23カ国 関税引下げ
第2回一般関税交渉 1949.8〜1949.10 32カ国 関税引下げ
第3回一般関税交渉 1950.9〜1951. 4 34カ国 関税引下げ
第4回一般関税交渉 1956.1〜1956. 5 22カ国 関税引下げ
第5回一般関税交渉 1961.5〜1962. 7 23カ国十EEC(ヨーロッパ経済共同体) 関税引下げ
(ディロン・ラウンド)
ケネディ・ラウンド交渉 1964.5〜1967.6 46カ国+EEC 関税引下げ
東京ラウンド交渉 1973.9〜1979.7 99カ国+EEC 関税引下げ、非関税障壁低減
ウルグアイ・ラウンド 1986.9〜1994.4 124カ国+EC 関税引下げ、農産物の関税化、
WTO設立協定およぴサービス貿易、知的財産権等に開する協定等の策定
(3)GATT体制と南の国々の対応
植民地経済(モノカルチャー構造)からの脱却とGATT原則との矛盾
UNCTAD(国連貿易開発会議:United Nations Conference on Trade and Development)と
プレビッシュ報告(「開発のための新しい貿易政策を求めて」)
乱れる足なみと"新自由主義"/SAP(Structual Adjustment Program)
(4)行きすぎた「自由化」と市民・NGOの抵抗
強大な権限を持つWTO(WorId Trade Organization)の設立
内外無差別原則と不可逆的自由化、国内政策への介入、司法機能の具備
IMF、WTOへの批判の高まり
シアトルからバンコク、ワシントン、チェンマイ、プラハヘと
(5)脅かされる私たちの足元
日本の農林漁業のピンチ
食の安全から生命の危機へ
もう一つの危機・水循環への影響